「はい、オレンジジュース」
「ひぇ!?」
いきなり声をかけられて、肩がビクンと跳ね上がる。
そしてそれを見たキラキラボーイは笑って、あたしの隣に腰を下ろした。
びっくりさせないで下さい。寿命が縮んでしまうてはないですか。
「い、いただきます。あ……
変なもの、入れてないですよね??」
「入れるわけないっしょ?そんな趣味ないよ、俺」
そんな趣味とはどんな趣味なのか気になったけどあえて聞かず、
あたしはオレンジジュースを一口飲んだ。
「そう言えば…名前!!」
「ん?名前?」
さっきから何かモヤモヤしていると思ったらこれだ。
どうしてキラキラボーイはあたしの名前を知っているのだろうか。
「はい。どうしてキラ…じゃなくてあなたは、あたしの名前知ってるのかなーと思って」
あたしはキラキラボーイの方に向いて座り直すと、次の言葉を待った。
