「まただ…」

「これで何人目だ??」

満月が綺麗な夜。

目の前には1体の死体。

その死体はまるで全身の血を吸いとられたかのようにカラカラで、かろうじて髪が長いことから女性なのだろうと想像できる。

最近この街で起こっているこの事件は、その残忍さから民を恐怖に陥れている。

一応警察隊が事件を追っているが、犯人を特定する物も何もなく、事件は行き詰まっているらしい。

それもそうだろう。

おそらくこの事件の犯人は人間ではない。