私は露骨に嫌な顔をするとアイツも嫌な顔をしながら口を開いた。
「なんか…よう??」
めんどくさそうな顔をした。
「…私…あんたの家の隣に住むことになった一ノ瀬郁美です。よろしくお願いします」
無表情でお辞儀をしてあの箱をアイツの前に出した。
「なにそれ??」
聞くか普通!?普通さあ!!ありがとうとか言ってもらうでしょ??
まぁ…いいや
「これからお世話になると思ういますのでちょっとした物ですが…貰ってください」
お母さんが言ってた言葉をそのまま言うとアイツはゆっくり私の近くまで来て箱を受け取った。
アイツは何も言わずに家の中に入っていた。
……………ほんっっっと!!感じ悪い!!
そう思いながら家に入った。
引越しで疲れたせいか寝てしまった。
最初のアイツの出会いは最悪でお互いの印象は最悪だったと思う。
だけど…彼がたまに見せる不器用な優しさ…たまに見せるはにかんだ笑顔…たまに意地になる所………たまに見せる姿や性格で私はどんどんアイツを好きになり…
私がアイツに関わるたびに色々と大変なことに巻き込まれるのは誰もが予想していなかった……
でも…私は後悔していない。
何億分の確立であたしのお父さんの仕事の都合でアイツの隣の家に住んでアイツを好きになった。
こんな出会いって2度とないと思う。

