魔女と狐男



「初めまして」



ボーっとしている中で、誰かに話しかけられた




「…?」




「私、西野美奈っていうの。同じ学校の人がいなくて…あなたも?」



「私もいないの。同じね。」




どうにか笑顔を作って、前に立つ

可愛らしい、くせ毛がくるんとカールした子に返事をした






「美奈って呼んでいいよ。えっと…」


「千州憂よ。憂でいいよ」


「じゃあ憂」





そんな会話をしていたらチャイムが鳴った。




千州さん、どうにかやっていけそうです。






それにしても、私の横の席にはさっきの男子。



そういえば名前は


早海 隗  (はやみ かい)らしい。



そしてその早海君は私の右。




左の席がいない。






「あれ?そういえば、まだ尾高きてない?」


担任の山中が私の左の席を見つめた




「尾高って?」


「一緒のクラスの子なのよー」



と言った瞬間に、ガラッと後ろのドアがあいた






そこには、色の薄い髪にキリッとした目。

モデルのような顔に体格。



何とも美形のいわばイケメン。




「尾高くん?」




尾高が立っていた。





黙って無愛想にドアの前に立っていた




「尾高くんの席はあそこよ」



担任が指差すと、黙って席についた。





一瞬目があったが、ぱっとそらした