不思議の国の河野くん


「なら心配ないさ。安心したまえ」


少し誇らしそうに、鹿の角を指さした



「角の、先からおよそ5センチは消しゴムでできてるんだ。」



なんで!?




「あー…、じゃ、じゃあ問題ないね」



どうやって消すんだろうか。




すごい奴がきた。



隣の席に、鹿がきた。






鹿は、すごく頑張ってつのの先端部で消そうとしていたが


被ったままなもんで



難易度は半端じゃないだろう。



見ているのが辛すぎたので、消しゴムをかしてあげた




「妙な気遣いなどいらぬのに」

「別に全く気遣いのつもりじゃないわ」


「なら使ってやらんでもないが」