不思議の国の河野くん


私の夢は、超ハイスペックで


イケメンに限るのよ




担任が席を教える。




私の隣。わあどうしよううれしくない





席についたら、鹿はこっちを見つめている。




「あ!もしかして、朝会った人の子か!?」



河野くんはいつ時代の人!?



「そうよ、ていうかマスクとらないの?」


「俺はシャイだから。」




シャイ…なのか!?




「シャイ過ぎてシャイニングハンサムだ」


意味わからん…




「ああ、そうだ。重要なことをすっかりポン酢に忘れていた。」



ポン酢についてはほっておくが、やたら鹿は腕を組んで堂々と椅子に座っている



「俺、今日ランチしか持ってきていないんだ。ゆえに、筆記用具がない」




「あ…じゃ、じゃあかしてあげるけど、消しゴムはひとつしかないの」