今日は授業日だ。希望を持ってソッと教室の扉を開けた。見回してみても5、6人しかまだ来ていないようだ。知り合いはいない。男子もきていない。安心…。
緊張してたみたいで手を触ってみると、無意識に手が震えていた。どんな子が他に来るのかな…。やっぱり不安は少しだけどある。
「どこ小出身?」
ピクッ。もしかして私に話しかけて…?
「わっ、私!?」
「うん。あたしはR小出身だよ。Y町の」
「私はA町のK小出身」
「へ〜! そうなんだ。よろしくね、えーと、五ツ橋さん?」
「あ、愛奈でいいよ?」
「んじゃ、愛奈! あたしのことは春亜でいいから」
「よろしくね、春亜!」
「ん」
「春亜ちゃん、ちょっと」
「ゴメン、呼ばれてる。これから仲良くしてね」
「うん」
春亜かぁ。珍しいけどとってもカワイイ名前。それに、目も二重でパッチリしてて、細身。それが端正な顔にマッチしている。カワイイというより、美人。でも決して気取らず、気さくな性格で。
仲良くなれそう。
時間は刻々と過ぎ、段々と人が集まってきた。全員がそろったところで先生が入ってきた。
賑やかだった教室は一瞬で静まりかえり、立っていた人はそそくさと着席した。
「国語担当の三浦択です。よろしくお願いします」
担任の先生は25歳くらいの若そうな男の先生だった。そこそこのイケメンで、女の子の一部は顔を赤らめていた。
かっこいいな、とは思ったけれど恋愛の対象に…とかは思わなかった。
「移動教室などの場合は慣れるまで黒板に場所を書いておくので……」
緊張してたみたいで手を触ってみると、無意識に手が震えていた。どんな子が他に来るのかな…。やっぱり不安は少しだけどある。
「どこ小出身?」
ピクッ。もしかして私に話しかけて…?
「わっ、私!?」
「うん。あたしはR小出身だよ。Y町の」
「私はA町のK小出身」
「へ〜! そうなんだ。よろしくね、えーと、五ツ橋さん?」
「あ、愛奈でいいよ?」
「んじゃ、愛奈! あたしのことは春亜でいいから」
「よろしくね、春亜!」
「ん」
「春亜ちゃん、ちょっと」
「ゴメン、呼ばれてる。これから仲良くしてね」
「うん」
春亜かぁ。珍しいけどとってもカワイイ名前。それに、目も二重でパッチリしてて、細身。それが端正な顔にマッチしている。カワイイというより、美人。でも決して気取らず、気さくな性格で。
仲良くなれそう。
時間は刻々と過ぎ、段々と人が集まってきた。全員がそろったところで先生が入ってきた。
賑やかだった教室は一瞬で静まりかえり、立っていた人はそそくさと着席した。
「国語担当の三浦択です。よろしくお願いします」
担任の先生は25歳くらいの若そうな男の先生だった。そこそこのイケメンで、女の子の一部は顔を赤らめていた。
かっこいいな、とは思ったけれど恋愛の対象に…とかは思わなかった。
「移動教室などの場合は慣れるまで黒板に場所を書いておくので……」