月との契約の話になると、あいかわらずレイアは口を固く閉ざしてしまう。
前から話し下手というのを自覚はしていたが、レイアに関してはもう自覚を通り越して自信を失った。
それに、彼女は意外と頑固だったのだ。
「仕方ないだろ――苦手分野なんだ」
しぶしぶ認めると、カイの研究室に再び来客があった。
「カイいる?」
短いノックの後に部屋の中に顔を見せたのは、ナオという女性研究員だった。
「あら、ドゥリーもいたの。またさぼり?」
「違うってば」
ドゥリーは苦笑いして顔の前で手をひらひらと横に振った。
「どうかしらね」
くす、とナオは笑って、カイに用件を告げる。
「クロス博士がお呼びよ。さっきお帰りになったの」
「急ぎみたいだった?」
「ううん。手があいてからでいいって。それじゃ、確かに伝えたわよ」
「ありがとう」
ナオは短くあいさつをすると、扉の向こうに姿を消した。
クロス博士はこの研究所の総責任者だ。
確か3日前くらいから学院の定期教授会にクロス博士は出かけていたはずである。
前から話し下手というのを自覚はしていたが、レイアに関してはもう自覚を通り越して自信を失った。
それに、彼女は意外と頑固だったのだ。
「仕方ないだろ――苦手分野なんだ」
しぶしぶ認めると、カイの研究室に再び来客があった。
「カイいる?」
短いノックの後に部屋の中に顔を見せたのは、ナオという女性研究員だった。
「あら、ドゥリーもいたの。またさぼり?」
「違うってば」
ドゥリーは苦笑いして顔の前で手をひらひらと横に振った。
「どうかしらね」
くす、とナオは笑って、カイに用件を告げる。
「クロス博士がお呼びよ。さっきお帰りになったの」
「急ぎみたいだった?」
「ううん。手があいてからでいいって。それじゃ、確かに伝えたわよ」
「ありがとう」
ナオは短くあいさつをすると、扉の向こうに姿を消した。
クロス博士はこの研究所の総責任者だ。
確か3日前くらいから学院の定期教授会にクロス博士は出かけていたはずである。
