だから、出て行かれたときも あんなに泣いたんだろう。 だけど 大変だったね、と 言ってくれると信じてた。 親父は絶望感に支配され 仕事を辞めた。 そして退職金で パチンコに明け暮れていた。 そしてある日、 パチンコに行ったきり 帰ってこなくなった。 少し離れたところに 叔母さんがいたから俺は そこに住ませてもらった。 本当、あの時あの女の子と 付き合ってなかったら 俺はどうなってただろう。 しかし、不幸は続く。