愛、SOUL


「………」



田崎、なんでなにも

言わないんだろう…



嬉しくないのかな。




ただ、手にしたネックレスを

見つめるだけ。







「じゃ、じゃーぁ、
 おごってもらおっかな~!」



戸惑ったあたしは

明るい声で言った。




「…おう。」




足が濡れてるから

裸足のまま、靴と靴下を

持って走った。



「なに食べるー?
 ねぇ、たさ…」



振り向いたあたしは、

息をのんだ。