『…篠原?』 「うん…!そう。」 電話の向こうからは 田崎の声と、 サーーーっという川の音? 「い、今どこにいるの?」 なんで、学校こないの? 『オメーにカンケーねぇよ。 俺、今日休む。じゃ。』 「あっちょっと! 待ってよっ。」 『プッ、ツーツーツー…』 「あれ、切られた?」 安藤が言った。 「…うん。」 なんで、そこにいるの? たしかに関係ないけど、 心配だっつの。