愛、SOUL


「ふん!俺だって送りたくなんか
 ねーよ。しょうがなくだ!
 ばーーぁか!」




な、なんてやつ!




でも、そう言いながらも

家どっち?と聞いてくる

田崎はやっぱりかっこいい。




「あっち。」



桜公園の入口

に面している住宅地を指さす。




あたしたちは歩き出した。




「それにお前、隙多いし。」



「えぇ?うそぉ?
 全然だから……」


「ほらな。多いよ。」





あたしは持っていた缶を

ひょいっと田崎にとられた。




な、な?!


しっかり持ってたのに!