「篠原ちゃん?」



「あ、ごめっ。
 へーき。屋上行こう。」






安藤良平はニコッと笑って

どうぞ、と道を開けてくれた。




「京香ー、あたし先帰ってんね。
 ごゆっくり~~。」



いやいや、なんか誤解してない?



安藤良平は告白とかで

呼んだんじゃないと思うけど…





「けっこう屋上寒いね。」


「そ、そだね。」



安藤良平は寒がっているけど

あたしここよく来てるんで。



なれてます。



安藤良平はフェンスのそばに行き

座ったからあたしもその隣へ。




「…で、何?」