「…っうん。わかってる! ごめん本当に…っ。 寂しくなったら電話で 俺に言って? それしか出来ないから。」 「…っ…わかった…!」 ばっと直人から離れ、 涙を拭いて笑いかける。 「じゃぁ、 いってらっしゃい…!」 「いってきます…!」 そう言うとあたしの 顔に近づき、キス。 それから直人は 駅へ歩いて行った。 見えなくなるまで 見ていたけど、 直人は一度も 振り向かなかった。