柔らかに笑い、 頭を撫でてくる直人。 「そのかわり、俺が 帰ってきたら 京香の願いたくさん 聞くから。」 「お!ホントに? やったーっ!」 それから暗くなるまで 桜公園で話した。 嬉しくて、楽しくて 笑いが止まらない。 でも悲しさがあって 胸がずっと苦しい。 「…さて。俺もう 北海道かえんなきゃ。」 「うん。そだよね。 見送る!」 すっと立った直人に 続き、あたしも立つ。