「はぁっ? なんでだよっ!」 『あいつの性格。 このこと知って、 …あいつがまだ 俺のこと好きで いるなら、 きっと北海道まで 来る。』 「………っ。」 『一生の願いを 使ってもいい。 頼む。 言うな。』 「……お前、 一生の願い 何回使うんだよ。」 『へへっ。』 電話の向こうで 直人が笑った。 それがすごく 嬉しく感じた。