夜遅いからと ためらったが、 篠原ちゃんに 電話した。 10回目のコール で電話に出た。 『…もしもし。』 「もしもし、 篠原ちゃん? 寝てた?」 『ううん。さっき バンドの練習から… あれ。おかしいな。 さっき帰ってきた ばっかりだと 思ったのに…。 もう1時間 たってたみたい。』 「……ッ」 直人、やっぱり お前がいなくちゃ 彼女はムリだよ。 …やっぱり、 俺が守ろう。