「うっ!」 扉を殴っていた手で 頭をつかまれ、 壁に押しつけられた。 「ちょっ痛い!痛い痛い!」 「てめぇ、俺の何が分かる。」 !!…怖い。 さっきよりもっと、 冷たい目。 「今度は許さねぇぞ。」 そう言って田崎直人は 屋上から出ていった。 「な…。」 なんなの!! あいつ昨日、あたしを バカにしたくせに! なんで…なんで… 「あんな、冷たい目…。」