「ううん。大丈夫。 帰っていいよ。ありがとう。」 こんな俺に、ありがとう なんて言わないでくれ。 「そっか。じゃあ、 このまま寝てろよ。 …ホント、ごめんな。」 俺まで泣きそうになったから 背を向けた。 「ううん。あたしが 望んでたから。」 「…ん。」 やっぱ、1人に させたくない。 大丈夫だと言ってるけど ホントはムリだよな… いる。と言っても 平気、という篠原。 俺は帰ることに。