きみに会える場所~空の上ホテル~

奈美ばあちゃんは、ふうっとため息をついた。

「・・・・・・確かにあたしが、美緒を呼んじゃったのかもしれないねえ」

申し訳なさそうに、私を見る。

「もう来ちゃったんだし、戻るにはおばあちゃんの悩みを解消するしかないの。一応、サキさんと林原ゆり子さんの問題は解決したよ」

私は大げさに胸をはった。

「だから、話して」

頼りないかもしれないけど、きっと役に立ってみせるから。

「ありがとうよ、美緒」

奈美ばあちゃんは私の手をぎゅっと握った。

「・・・・・・そうだね、お願いしようかね」