「奈美ばあちゃん、ねえ、どうかした?」
私はおそるおそるばあちゃんの腕にふれた。
「い、いいや。たいしたことじゃないさ」
奈美ばあちゃんは受話器を元に戻し、四枚のメモをにらんだ。でも何だかそわそわしてて落ち着きがない。
さっきまでの何があっても動じないって感じの奈美ばあちゃんとは全然違う。
「何か心配事? 今の電話と関係あるの?」
私の質問なんて、聞こえてないみたい。
ばあちゃんはいすに座ったかと思うといきなり立ち上がり、うろうろと調理台の周りを歩いた。見ているこっちの方が心配になってきた。
「ねえ、奈美ばあちゃん! 何か困ってるんなら、教えてよ」
私は思わず大声を出した。ばあちゃんがはっとした顔で私を見た。真っ白い髪が少しほつれていた。
「前に言ったでしょ。私がここの世界に来たのは誰かに呼ばれたからじゃないかって。おばあちゃん、RPGみたいだって言ったでしょ?」
私は野菜畑での奈美ばあちゃんとの出会いを思い出していた。野菜畑で、私を気遣って水をくれたよね。
「あれ、多分、間違ってない。私は困ってる誰かを助けるためにやって来たの。一回目はサキさん。二回目は林原ゆり子さん。三回目は・・・・・・」
私は、奈美ばあちゃんの腕にしがみついた。ばあちゃんの目をじっと見た。
「奈美ばあちゃん」
今度は私がばあちゃんを助ける番。
私はおそるおそるばあちゃんの腕にふれた。
「い、いいや。たいしたことじゃないさ」
奈美ばあちゃんは受話器を元に戻し、四枚のメモをにらんだ。でも何だかそわそわしてて落ち着きがない。
さっきまでの何があっても動じないって感じの奈美ばあちゃんとは全然違う。
「何か心配事? 今の電話と関係あるの?」
私の質問なんて、聞こえてないみたい。
ばあちゃんはいすに座ったかと思うといきなり立ち上がり、うろうろと調理台の周りを歩いた。見ているこっちの方が心配になってきた。
「ねえ、奈美ばあちゃん! 何か困ってるんなら、教えてよ」
私は思わず大声を出した。ばあちゃんがはっとした顔で私を見た。真っ白い髪が少しほつれていた。
「前に言ったでしょ。私がここの世界に来たのは誰かに呼ばれたからじゃないかって。おばあちゃん、RPGみたいだって言ったでしょ?」
私は野菜畑での奈美ばあちゃんとの出会いを思い出していた。野菜畑で、私を気遣って水をくれたよね。
「あれ、多分、間違ってない。私は困ってる誰かを助けるためにやって来たの。一回目はサキさん。二回目は林原ゆり子さん。三回目は・・・・・・」
私は、奈美ばあちゃんの腕にしがみついた。ばあちゃんの目をじっと見た。
「奈美ばあちゃん」
今度は私がばあちゃんを助ける番。

