よいしょと立ち上がると、奈美ばあちゃんは受話器をとった。
「はいはい、こちら調理室。・・・・・・お客さんが着いた? ちょっと待ってな」
ばあちゃんは、前掛けのポケットからボールペンを取り出した。のしのしと調理台まで歩く。
受話器のコードが私の目の前にのびていた。
「はい、いいよ。松本博さん到着で、302号室」
奈美ばあちゃんはさっきのメモにボールペンで部屋の番号を書き込んでいる。
「佐々木泰子さん到着で、201号室。日浦愛さん到着で、405号室。それと・・・・・・え? 三人だけかい?」
東条茂人さんのメモ用紙に??と書き込んでいる。
「うん・・・・・・うん・・・・・・。だけど、本当は昨日着くはずなんだろ。いくら何でも・・・・・・うん、うん、わかった」
奈美ばあちゃんは受話器を持ったままぼんやりと考え込んでいる。
「どうしたの?」
訊いても返事がない。
「はいはい、こちら調理室。・・・・・・お客さんが着いた? ちょっと待ってな」
ばあちゃんは、前掛けのポケットからボールペンを取り出した。のしのしと調理台まで歩く。
受話器のコードが私の目の前にのびていた。
「はい、いいよ。松本博さん到着で、302号室」
奈美ばあちゃんはさっきのメモにボールペンで部屋の番号を書き込んでいる。
「佐々木泰子さん到着で、201号室。日浦愛さん到着で、405号室。それと・・・・・・え? 三人だけかい?」
東条茂人さんのメモ用紙に??と書き込んでいる。
「うん・・・・・・うん・・・・・・。だけど、本当は昨日着くはずなんだろ。いくら何でも・・・・・・うん、うん、わかった」
奈美ばあちゃんは受話器を持ったままぼんやりと考え込んでいる。
「どうしたの?」
訊いても返事がない。

