きみに会える場所~空の上ホテル~

「ゆゆゆゆり子さん、どどどどーしたんですか!?」

言い終わってから気づいた。リアクション間違えたなあ。

こんなにびっくりしなくてもよかったのに。

ほら、私がこんなだから、ゆり子さんの顔が曇っていく。

「変かしら、この格好」

「いや、むしろ普通です。ものすごく普通」

「そう?」

私は力いっぱいうなずいた。

「私も家じゃ同じような格好してます」

「そうなの」
ゆり子さんはほっとしたように笑った。
その顔を見て私もほっとする。