「えっ、そうなんですか?!」
知らなかった。
「残念ながら、二年生になる前に中退してしまったのだけど」
ゆり子さんがさびしそうに笑った。笑ってるのに悲しそうで、何だかずきーんとした。
こ、これは、何とか盛り上げなくては! 私はうわずった声で話を引っ張った。
「でもっ、卒業してなくても、青葉学園にいらしたことは間違いないんだし。・・・・・・ということは、先輩ですね」
「先輩・・・・・・」
ゆり子さんの目がかすかにきらめいた。
「そうね、先輩は先輩ね。年からいったら大先輩になるわね」
ふふふと楽しそうに笑う。
「ええ、そうですよ、先輩」
よかった。ちゃんと笑ってくれて。
にこにこしながらいすに座っていたら、コンコンとノックの音が聞こえた。
「あっ、私が出ます。先輩は座っていて下さい」
私はスリッパをぱたぱたいわせて走っていくとドアを開けた。
「お待たせしました、林原様。アフタヌーンティーセットをお持ちしました・・・・・・って、何でお前がいるんだよ!」
私は思わず「ぷ」とふきだしてしまった。レイとはいっつもこんな感じになるんだなあ。
知らなかった。
「残念ながら、二年生になる前に中退してしまったのだけど」
ゆり子さんがさびしそうに笑った。笑ってるのに悲しそうで、何だかずきーんとした。
こ、これは、何とか盛り上げなくては! 私はうわずった声で話を引っ張った。
「でもっ、卒業してなくても、青葉学園にいらしたことは間違いないんだし。・・・・・・ということは、先輩ですね」
「先輩・・・・・・」
ゆり子さんの目がかすかにきらめいた。
「そうね、先輩は先輩ね。年からいったら大先輩になるわね」
ふふふと楽しそうに笑う。
「ええ、そうですよ、先輩」
よかった。ちゃんと笑ってくれて。
にこにこしながらいすに座っていたら、コンコンとノックの音が聞こえた。
「あっ、私が出ます。先輩は座っていて下さい」
私はスリッパをぱたぱたいわせて走っていくとドアを開けた。
「お待たせしました、林原様。アフタヌーンティーセットをお持ちしました・・・・・・って、何でお前がいるんだよ!」
私は思わず「ぷ」とふきだしてしまった。レイとはいっつもこんな感じになるんだなあ。

