「えっ、やだ! ・・・・・・きゃっ」
動転した私はバランスを崩した。何度も腕をぐるんぐるん回したけど、声の主が気になり、サキさんへのお届け物が気になり、体勢を立て直すことができずに落下した。
思わず目をつぶった。
がしっ。
え? 何、今の? おそるおそる目を開けた。真っ白いシャツが目の前にあった。
「ふぃー、危ねえ危ねえ」
見上げると、知らない男の人の顔がすぐ近くにあった。目が合うとにやっと笑った。やわらかそうなウェーブのかかった髪が顔にかかっていた。
私は状況がうまく飲み込めず男の人の顔をじっと見ていた。
「・・・・・・下ろしていい? それともこのまま抱いてた方がいい?」
自分がお姫様だっこされてることにようやく気がついた私は、海老みたいに体をくねらせた。
「きゃあ、ごめんなさいいいい。下ろしてくださいいいい」
男の人はくっくっくっと笑って、私をそっと下ろしてくれた。顔から火が出そう。
動転した私はバランスを崩した。何度も腕をぐるんぐるん回したけど、声の主が気になり、サキさんへのお届け物が気になり、体勢を立て直すことができずに落下した。
思わず目をつぶった。
がしっ。
え? 何、今の? おそるおそる目を開けた。真っ白いシャツが目の前にあった。
「ふぃー、危ねえ危ねえ」
見上げると、知らない男の人の顔がすぐ近くにあった。目が合うとにやっと笑った。やわらかそうなウェーブのかかった髪が顔にかかっていた。
私は状況がうまく飲み込めず男の人の顔をじっと見ていた。
「・・・・・・下ろしていい? それともこのまま抱いてた方がいい?」
自分がお姫様だっこされてることにようやく気がついた私は、海老みたいに体をくねらせた。
「きゃあ、ごめんなさいいいい。下ろしてくださいいいい」
男の人はくっくっくっと笑って、私をそっと下ろしてくれた。顔から火が出そう。

