絨毯のスペースが終わった。自分の靴音だけがやけに大きく響く。
奥の方にカウンターが見えた。
向こう側に黒いスーツ姿の男の人がいる。
……あの人に聞けば、何かわかるかも。
私はカウンターに歩み寄った。
「あのー、すみません」
男の人は、私に気づくと顔を上げた。
思ったよりずっと若い。モデルみたいにきれいな顔。
思わずまじまじと見てしまう。
男の人は満面の笑みを浮かべて私を見た。
こっちもつられて微笑んでしまうような、素敵な笑顔だった。
「ようこそ、空の上ホテルへ」
「ホテル?」
この夢の中で私は旅行中なのかな。
・・・・・・でも、荷物も何も持ってない。
夢ってそういうものなのかな。
私の不安を感じ取ったのか、男の人は更に柔らかい物腰で続けた。
「ご予約の確認をさせていただきます。恐れ入りますが、お名前をお願いいたします」
また私に笑いかける。このおだやかな物腰、やさしい微笑。
もうこの人に任せておけば全部大丈夫、って感じ。
世の中には、こんな素敵な人がいるんだな。
まあ、夢の中だけど。
奥の方にカウンターが見えた。
向こう側に黒いスーツ姿の男の人がいる。
……あの人に聞けば、何かわかるかも。
私はカウンターに歩み寄った。
「あのー、すみません」
男の人は、私に気づくと顔を上げた。
思ったよりずっと若い。モデルみたいにきれいな顔。
思わずまじまじと見てしまう。
男の人は満面の笑みを浮かべて私を見た。
こっちもつられて微笑んでしまうような、素敵な笑顔だった。
「ようこそ、空の上ホテルへ」
「ホテル?」
この夢の中で私は旅行中なのかな。
・・・・・・でも、荷物も何も持ってない。
夢ってそういうものなのかな。
私の不安を感じ取ったのか、男の人は更に柔らかい物腰で続けた。
「ご予約の確認をさせていただきます。恐れ入りますが、お名前をお願いいたします」
また私に笑いかける。このおだやかな物腰、やさしい微笑。
もうこの人に任せておけば全部大丈夫、って感じ。
世の中には、こんな素敵な人がいるんだな。
まあ、夢の中だけど。

