コップを受け取ると、一気に飲み干す。
「ありがとう、おばあさん」
「ナミだよ。あたしのことはナミばあちゃんって呼んでくれるとうれしいね」
ナミばあちゃんは、にっと笑った。
「ありがとう、ナミばあちゃん。私は桜木美緒っていうの」
コップを返しながら言った。
「ふうん。美緒かい。・・・・・・探し物が見つかるといいね、美緒」
日に焼けたナミばあちゃんの笑顔につられ、大きくうなずいた。
「うん。頑張る! じゃあね、ナミばあちゃん」
私は意気揚々とさっきいた畝に戻った。反対側でナミばあちゃんが腰を上げて帰っていく気配がした。
トマトの実を見ながら、さっきのナミばあちゃんの言葉を思い出していた。
「トマトとナスとブロッコリーの畝では特に何も気づかなかったけどねえ」
ってことは、この畝には黒いブラはないってことかな。だけど、自分の目で確かめたわけじゃないしなあ。
・・・・・・でもこの畝をじっくり探すってことは、ナミばあちゃんがせっかく教えてくれたことを無駄にするってことになるのかな。
・・・・・・うーん、どうしたらいいかなあ。
「ありがとう、おばあさん」
「ナミだよ。あたしのことはナミばあちゃんって呼んでくれるとうれしいね」
ナミばあちゃんは、にっと笑った。
「ありがとう、ナミばあちゃん。私は桜木美緒っていうの」
コップを返しながら言った。
「ふうん。美緒かい。・・・・・・探し物が見つかるといいね、美緒」
日に焼けたナミばあちゃんの笑顔につられ、大きくうなずいた。
「うん。頑張る! じゃあね、ナミばあちゃん」
私は意気揚々とさっきいた畝に戻った。反対側でナミばあちゃんが腰を上げて帰っていく気配がした。
トマトの実を見ながら、さっきのナミばあちゃんの言葉を思い出していた。
「トマトとナスとブロッコリーの畝では特に何も気づかなかったけどねえ」
ってことは、この畝には黒いブラはないってことかな。だけど、自分の目で確かめたわけじゃないしなあ。
・・・・・・でもこの畝をじっくり探すってことは、ナミばあちゃんがせっかく教えてくれたことを無駄にするってことになるのかな。
・・・・・・うーん、どうしたらいいかなあ。

