きみに会える場所~空の上ホテル~

思わずサキさんの下着姿を想像して、こっちまで赤くなる。
「はあ、なるほど」
・・・・・・確かに、内緒にしておきたいかも。

「上下おそろいで買ったのに、上だけないなんて、どういうこと?!って感じよね」
サキさんがぷりぷりしている。この人、年上だけどなんかかわいいなあって思ってしまう。

私がブラを見つけて戻ってきたら、どんなに喜んでくれるだろう。そう思うと、わくわくしてきた。
「じゃあ早速、探しに行ってきます」

「ありがとー、美緒ちゃん。裏口まで案内するね。ところで、足、本当に大丈夫なの?」

「平気です。ほらっ」
私はぴょんと立ち上がると、その場で屈伸運動をした。私自身がすっかり忘れていた傷のことを覚えていてくれて、胸の辺りがじんわりした。

よし、絶対見つけてくるぞー!・・・・・・黒のブラ。