きみに会える場所~空の上ホテル~

「私を助けるため・・・・・・?」
サキさんの目が見開かれた。私はここぞとばかりにこぶしを握った。

「それがどんなに大変なことでも、絶対にやりとげてみせます!」

力強く言い切った後で、不安がどっと押し寄せてきた。

そこまで言っちゃって、大丈夫なのかな、私。出来なかったら、サキさんに迷惑をかけちゃうかもしれないよ。

あわてて小さい声で付け加える。
「・・・・・・っていうか、私なんかじゃ役不足かもしれないけど、できることは何でもやります」

サキさんは、くすくすと笑った。
「じゃあ、お願いしちゃおうかな。ただし・・・・・・」

秘密っぽく私の耳に顔を近づける。
「誰にも内緒にしてね」