きみに会える場所~空の上ホテル~

サキさんがきょとんとした目をする。

「困ってること?・・・・・・あ!」

サキさんの頬が桜色にほんのり染まった。

「あるんですね?!」

「え、えーと、どうしよう。うーんと」

サキさんは手を耳のところへ持っていったり、乱れてもいない髪を直したりしている。

「教えて下さい。私にできることなら何でもやりますから。っていうか、やらせて下さい!」

サキさんは何となく恥ずかしそうに私を見ている。

「もしかしたら、私がここへ来たのって、サキさんを助けるためかもしれないんです!」