今夜はすっきり眠れそうだ。私は上機嫌でベッドに横になった。

水城さんとレイのことも、ヘルプマンリストのこともとても大事なことだけど、正直なところ知りたかったことがわかってしまったので、もうあまり気にならなかった。

それに結局、どんなに私がここでいろいろ考えたって、レイがどうしたいのかはレイが決めるしかないんだ。

まあ、私がレイの立場なら、絶対に会っておくけど。親に会うたった一度のチャンスなんだし。

けんかになったら嫌だなとか、自分を見て親ががっかりしたら悪いなとは思うけど、それでも絶対に会っておきたい。

会わなかったらいつか必ず後悔すると思うから。

「どーしてレイは会わない方を選ぶのかなー」

枕にうずめるように頭をのせてつぶやいた。それ以上のことを考える暇もなく、すとんと眠りに落ちた。