きみに会える場所~空の上ホテル~

「そうだったの。美緒ちゃんも知ってたの」

サキさんはマウスをクリックした。

水城玲司さんの情報が画面いっぱいに出てきた。さっきレイが印刷したのと同じ画面だ。

「この人、レイのお父さんなんですか?」

「はっきりしたことはあたしにもわからないわ。だけど、美鈴さん、レイのお母さんが赤ちゃんに名前をつける時に言ったのよ」

サキさんは画面を見ながら、ぽつりとつぶやいた。

「『この子のお父さんから名前をもらうわ』って」

私は画面に浮かび上がった「玲司」という文字を指差した。

「レイって漢字で書いたら、この字なの? ねえ、教えて、サキさん」

サキさんは重々しくうなずいた。



やっぱり・・・・・・。

この人が・・・・・・。

レイのお父さん・・・・・・?