男が腕の中にガーゼや薬瓶などを抱えてやってきた。机の上にどさりと置く。
ガーゼをピンセットでつまんで消毒液をつける。
「ほら、見せてみろ」
私は言われるままにひざをのばす。
男がガーゼをすりむいたひざにあてる度に、じんじんした。男は何度も何度も私のひざを消毒した。とても真剣な顔で。
心がじんわりした。
ああ、やっぱり、私、この人のことが好きみたい。
誰が見てもイケメンで、かっこよくて、そのくせぶっきらぼうで、毒舌で、だけどちょっぴり優しいこの人が、好き。
全然知らない人なのに。
今日初めて会った人なのに。
多分、ここを出たら二度と会えない人なのに。
・・・・・・そして、私のことなんて対象外なのに。
それでも、私、この人のことが好き。大好き。
ガーゼをピンセットでつまんで消毒液をつける。
「ほら、見せてみろ」
私は言われるままにひざをのばす。
男がガーゼをすりむいたひざにあてる度に、じんじんした。男は何度も何度も私のひざを消毒した。とても真剣な顔で。
心がじんわりした。
ああ、やっぱり、私、この人のことが好きみたい。
誰が見てもイケメンで、かっこよくて、そのくせぶっきらぼうで、毒舌で、だけどちょっぴり優しいこの人が、好き。
全然知らない人なのに。
今日初めて会った人なのに。
多分、ここを出たら二度と会えない人なのに。
・・・・・・そして、私のことなんて対象外なのに。
それでも、私、この人のことが好き。大好き。

