きみに会える場所~空の上ホテル~

「あ、いえ、何でもないです。注文終わりました」

「そう? あ、パソコン、そのまま置いといて。おれも注文するから」

「はい」

私はカタログを机の上に置くと、立ち上がった。

ドアに向かう私の背中にカナタさんの声が響いた。

「お疲れー。今日はゆっくり寝るんだよ。明日からは掃除や洗濯も入るから疲れを残さずにね」

「はい。お疲れ様でしたー」

私は笑顔でカナタさんにお辞儀をすると、管理室を出た。

ようやく今日の作業が全部終わったー。今度こそシャワー浴びて明日に備えるぞー。