男は軽々と立ち上がった。
「それじゃ後はよろしくね~」
お姉さんは、手を振ってにこやかに去っていった。
「おい、ちょ、待てよ、サキ!」
今、サキって、呼び捨てにした。二人は恋人同士なのかな。
・・・・・・美男美女でお似合いすぎる。
急速に心臓の動悸がおさまった。私、なんか今日は変。いつもはもっとのんびりしてるのになあ。
はああ。
思わずため息が出る。
「・・・・・・悪かったよ」
「え?」
歩きながら、男は首を回して私を見た。長いまつげに、力強い瞳に、見とれてしまいそうになる。
「さっきはひどい言い方して、悪かった。ごめんな」
優しい言葉。あ、ダメだ。おさまってたドキドキが復活してきた。
「う、ううん。私こそ」
「おれがあんな風に言わなきゃ、逆ギレしたお前がとっちらかってコケることもなかっただろうからな」
・・・・・・。この人、謝ってるつもりなんだろうか。
私は、何か言い返そうと思って大きく身を乗り出した。
その途端、男が立ち止まった。
「おい、ドア開けてくれよ」
「よ」の形に開いた男の唇と私の唇が合わさった。
「!#$%&?¥!!」
男がぱっと顔を引いた。
・・・・・・突然すぎて身動き一つできなかった。多分、目も開けてた。
これって、事故だけど・・・・・・キス、だよね?
私の、ファーストキス・・・・・・。
ダメ、心臓がどきどきしすぎて何も考えられない。
「それじゃ後はよろしくね~」
お姉さんは、手を振ってにこやかに去っていった。
「おい、ちょ、待てよ、サキ!」
今、サキって、呼び捨てにした。二人は恋人同士なのかな。
・・・・・・美男美女でお似合いすぎる。
急速に心臓の動悸がおさまった。私、なんか今日は変。いつもはもっとのんびりしてるのになあ。
はああ。
思わずため息が出る。
「・・・・・・悪かったよ」
「え?」
歩きながら、男は首を回して私を見た。長いまつげに、力強い瞳に、見とれてしまいそうになる。
「さっきはひどい言い方して、悪かった。ごめんな」
優しい言葉。あ、ダメだ。おさまってたドキドキが復活してきた。
「う、ううん。私こそ」
「おれがあんな風に言わなきゃ、逆ギレしたお前がとっちらかってコケることもなかっただろうからな」
・・・・・・。この人、謝ってるつもりなんだろうか。
私は、何か言い返そうと思って大きく身を乗り出した。
その途端、男が立ち止まった。
「おい、ドア開けてくれよ」
「よ」の形に開いた男の唇と私の唇が合わさった。
「!#$%&?¥!!」
男がぱっと顔を引いた。
・・・・・・突然すぎて身動き一つできなかった。多分、目も開けてた。
これって、事故だけど・・・・・・キス、だよね?
私の、ファーストキス・・・・・・。
ダメ、心臓がどきどきしすぎて何も考えられない。

