きみに会える場所~空の上ホテル~

レイは、目をぐるりと一回転させた。

「・・・・・・それがどーした?」



どーしたって言われても・・・・・・。

「最初は彼女さんかなって思ったけど」

「彼女じゃねーよ」




「何? それだけ?」

私はぐっと言葉に詰まった。ここからが本当に聞きたいことなんだけど、口にするのが難しい。何をどう尋ねても、余計なお世話だよね。



でも、やっぱりききたい。

私はレイを真正面から見た。

「どうして、彼女でもない人にキスするの?」


レイは目をぱちくりさせた。

「どうしてって・・・・・・、そりゃお前、相手がそうしてほしそうだったから」

「!!!」


お皿を調理台に置いといてよかった。そうじゃなければ、取り落として割っちゃってたと思う。絶対に。