「でも、そうさせちゃったのは私だし」
カナタさんはやれやれと首を振った。
「わかってないなあ、美緒ちゃんは」
「な、何がですか!?」
「男心ってものが、全然わかってない。まあ、お子ちゃまだから仕方ないか」
お、お子ちゃまって言われた……。
……お子ちゃまだけど。
「こういう時は『ごめんなさい』じゃなくて『ありがとう』って言われた方がおれはうれしいね」
カナタさんは髪を手で無造作にとかしながら続けた。
「謝られたら、おれが勝手にやったことで謝らせちゃってごめんて思っちゃうじゃない?」
「そんな『ごめんなさい』の堂々めぐりしても気持ちが暗くなるだけだよ」
カナタさんは私を見つめてふっと笑った。
「男はかわいい女の子には笑顔でいてほしい生き物なのよ」
カナタさんはやれやれと首を振った。
「わかってないなあ、美緒ちゃんは」
「な、何がですか!?」
「男心ってものが、全然わかってない。まあ、お子ちゃまだから仕方ないか」
お、お子ちゃまって言われた……。
……お子ちゃまだけど。
「こういう時は『ごめんなさい』じゃなくて『ありがとう』って言われた方がおれはうれしいね」
カナタさんは髪を手で無造作にとかしながら続けた。
「謝られたら、おれが勝手にやったことで謝らせちゃってごめんて思っちゃうじゃない?」
「そんな『ごめんなさい』の堂々めぐりしても気持ちが暗くなるだけだよ」
カナタさんは私を見つめてふっと笑った。
「男はかわいい女の子には笑顔でいてほしい生き物なのよ」

