きみに会える場所~空の上ホテル~

どれくらい、そのままでいたのかな。

少しずつカナタさんの体があったまってきた。

もうそろそろ、いいかな? って思った時、カナタさんが私をぐいっと抱き上げてその場でくるくる回った。

「完全復活!! ありがとー、美緒ちゃん。おれ、感激」

カナタさんは私をストンと下ろしていつものように笑った。

私もつられて笑った。よかった、元気なカナタさんに戻ってくれて。

カナタさんは猫みたいな伸びをした。

「やっぱ、久々の分身は疲れるね」

「ごめんなさい」

カナタさんはきょとんとした顔で私を見た。

「なんで美緒ちゃんが謝るの? おれが自分でやったことだよ」