「もー、限界…。



俺、先上がるわ…。」



あーヤバい。



頭がくらくら~



立ちくらみで目の前真っ暗やし。



適当に手探りで歩くか…。



「…なぁ、颯。陽輝ヤバいんじゃねーか?」



「…俺もそー思う。



…。俺らも上がるか…。」



…んー、視界が戻らねー…



って、わぁ!!!?




ヌルッ!!




石鹸やと~!?




俺は歯を食いしばる。




…あり?痛無い…?




「あぶねーな!!大丈夫か?」




頭を打つ寸前で拓斗に助けられた俺。




「ナイス瞬発力!!」




「ごめ…サンキュー…って、ひぎゃあぁぁあああー!!」




裸の拓斗に裸な俺が抱きしめられて…



あわわわっ



「お…おい!?颯、陽輝が泡吹いて気絶した!!」




「…はぁ!?」



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