奏でる場所~SecretMelody~

「そっか…諦めて…くれへん?」



「え…?」




諦…める…?



陽輝を…?



そんなの、無理だよ…



無理に決まってる。



「どうしても…?」



でも…




奏はこう思っていても、陽輝は…?



未来ちゃんの方が…いいのかな…。



奏なんかよりずっと大人しくて、女の子らしくて。



キスも…してたし…。



いや、奏は誰よりの陽輝の事が大好きだ。



やっぱり、諦めることなんて出来ない。



陽輝がもう奏の事好きじゃなくても。



「うん…。諦めるなんて無理だ。」



「そ…っ…か…。」



未来ちゃんがか細い声で呟いたと同時に、開くのを待っていた扉が開く。



――ガラッ



「「…!!」」



「心配いりませんよー!発作はおさまりましたので。」



「よかったー。」



奏達はホッと胸をなでおろす。



そして、陽輝を病室まで連れて行ってもらい、3人だけになった。



「ごめんな…。奏…ミィ…。心配かけて…。」



「ううん。大丈夫やで。」



「奏こそ…ごめん…。」



「そー…いや…奏、なんで…ココにおるん?」



「あっ!えっと…奏、どうしても陽輝に真実を聞きたくて…。」



「そーか。」