奏でる場所~SecretMelody~

~陽輝side~



そろそろ…1ヵ月か…。



俺はふぅとため息をつく。



何やろ…。



こないだ、ミィと話してから奏の事しか考えられへん。



その時、



コンコン!



「…ミィ!」



「ハル、久しぶり。…なぁ…今日はちゃんと聞いて…」



「…。」



「ウチは…ウチはまだハルの事が…好きや…。」



「ミィ…でも、俺は…」



「わかってる。だから…。最後に…キスして?」



「え…?」



「お願い…もう…諦めるから…。」



ためらってると、その間に距離がちぢまって行く。



そして…温かいものが、俺の口に触れた。



――その時。



ガラッ!!



扉が勢いよく開く。



でも、唇は触れあったまま。



…そこにいるのは…奏…?



「は…るき…?」



奏の顔は一瞬で暗くなり、バッと走り去った。



「…っ奏!!」



俺はミィを体から離し、奏の名前を叫んだ。



「…ハル…?」



「…ごめん、ミィ…。」



そう呟き、俺は病室を飛び出した。



「…ハル…!!」



…奏…。



俺は、走って奏を探した。



何で…奏がココにおるのかはわからん。



でも、あれは絶対、奏や。



「…はぁ…はぁ…」



どこや、どこにおるんや奏!!



俺…もうすぐ発作でてしまう…。



…奏っ!!!



2階に廊下から1階を見渡す。



――――――!!



おった…。



でも…



あそこ…休憩所や…



どーしよ…。



当のこの病院の休憩所…なんか…行かれへん…。



でも…今、会わな…一生…会われへん気が…する…。



俺は走り出した。