奏でる場所~SecretMelody~

宙が教室に入ったのを確認し、女子達の1人、リーダー格の奴が奏の腕を掴み、耳元で囁きだした。



「ねぇ、奏ちゃん♪」



ニコッと不敵な笑みを見せる、女。



「あたし達ねー、奏ちゃんみたいなカッコいい女の子好きなんだー♪
それにさ、もーそろそろ岩波に飽きたでしょ?
だからさー、私達の仲間にならない?」


え…?



何、言い出すんだよ、こいつら。



奏を宙から引き離そうって魂胆がバレバレだぞ?



予想外の展開だな…。



てゆうか、岩波って、お前ら何様のつもりだ。



それに、勝手に飽きた事になってるし。



奏は先程の女と同じくらいにニッコリ笑ってやった。



「嫌。」



「「「へ?」」」



面白いぐらいに全員の目が点になる。



「だから、嫌だって。あんたらの味方になんてなりたくない。」



掴まれていた腕を勢いよく振り払った。



「か…奏ちゃん!?あ…あいつの味方についたら、奏ちゃんもイジメられちゃうよ?いいの?」



…てか、イジメなかったらいいだけの話だろ。



「かまわない。奏は何されようと、言われようと、宙の側にいる。後になって後悔したくないからな。」



「か…奏ちゃんのために言ってるんだよ!?」



「違う。あんたらは、奏を利用したいだけだ。」



「っ!!」



はぁ…。



宙をいじめたって、坂下が手に入るわけでもないのにな。



「でもッ!!」



何かを言いかけた子を、またリーダー格の奴が『もう、拉致があかないから』と止めに入る。



「あーあ…せっかくのチャンスだったのに…残念だなー」



そしてそう呟きながら、奏の横を通り過ぎて行った。