あれから、あなたをみているだけの日々が過ぎていった。

だけど想いはどんどんと大きくなっていくばかりだった。

あなたとすれ違うときに名札を見たら、

“矢崎”とかかれてあった。

そして名前の隣に学校名が書かれてあるんだけど、

その学校名の色が3年の色だった。

3年の矢崎先輩。

名前を知れただけでも嬉しい。

そんな感覚は初めてだった。

遠くから見つめるだけ。

たったそれだけでも満足だった。