テル先輩から別れを告げられた日には、泣きまくった。

もしかして、あのとき愛ちゃんが渡した手紙の内容は告白で、テル先輩と愛ちゃんがつきあったりして……。

そんなよくないことばかり考えちゃって、愛ちゃんを疑っちゃって、あたし駄目な女だなぁ……。

だけど、また元通りになって、悲しいけど安心している自分がいる。

あたしとつきあっていたときのテル先輩は、困った顔ばかりだったから。

テル先輩も、テル先輩の友達に茶化されることもなくなったわけだし…。

少しだけでも…、テル先輩の笑った顔が見れればよかったのかもしれない。

いきなりつきあうなんて飛躍しすぎてたんだよ…。

あたしはそう、自分自身に言い聞かせて…、テル先輩を忘れようと思った。