「眠い、寝かせろ」


朝が苦手な私は布団に潜り込んで起きるのを拒む。
今は12月、1年で一番朝がつらい時期だ。

「眠いじゃない!起きろ!」

隼人は慣れた手つきで
私を包んでいた毛布を奪い取った。
温かい毛布がなくなり、冷たい空気が突き刺さってくる。


「さ、、寒い」

「早く準備して、学校行くぞ。今日もギリギリだよ」

隼人が私の部屋の時計を見ながら、ため息をついた。