そんなものか。
今後の進路は
北の村の偽勇者問題を
解決してから
ツキヨさんの説得が失敗したら
イルルを王都に帰すってところか。
「ちょいまち。」
ナターシャさんのストップがかかる。
「それはボクだけに意見を求める問題ではないかな。その方針には概ね賛成するけど。」
一応イルルとリーヴェにも
意思を聞いたほうがいいのかな。
「違うよ。決めるのはぽこさん。」
えっ?!
「ボクは乞われればアドバイスはするし最善手も教える。」
それは頼もしい限りだが。
「時折イルルやリーヴェさんの意思確認も必要だと思う。」
あんなのでも一応大人だしな。
「でも最終的に決めるのはぽこさんだよ。」
なんで俺なんだ。
「勇者は君だ。リーダーは君だよ。」
…。
……。
当たり前だったのかもしれないが。
イルルやリーヴェは
今までどおりだったから
そんなことを考えたことはなかったかもしれない。
「アイツらはちょっと勝手しすぎ。後でちゃんと話しとく。」
別に上下関係作るつもりはないんだけども…。
「上下関係とはちょっと違うけど、
彼らがどこに何しに行くかは
君も知っとかなきゃいけないし、
アイツらも君に言わなきゃだめだよ。」
…そうかもしれない。
ナターシャさんは
鋭い眼光でそこまで言い切ると
また良家の子女に戻って、
コーヒーを飲み始めた。
今後の進路は
北の村の偽勇者問題を
解決してから
ツキヨさんの説得が失敗したら
イルルを王都に帰すってところか。
「ちょいまち。」
ナターシャさんのストップがかかる。
「それはボクだけに意見を求める問題ではないかな。その方針には概ね賛成するけど。」
一応イルルとリーヴェにも
意思を聞いたほうがいいのかな。
「違うよ。決めるのはぽこさん。」
えっ?!
「ボクは乞われればアドバイスはするし最善手も教える。」
それは頼もしい限りだが。
「時折イルルやリーヴェさんの意思確認も必要だと思う。」
あんなのでも一応大人だしな。
「でも最終的に決めるのはぽこさんだよ。」
なんで俺なんだ。
「勇者は君だ。リーダーは君だよ。」
…。
……。
当たり前だったのかもしれないが。
イルルやリーヴェは
今までどおりだったから
そんなことを考えたことはなかったかもしれない。
「アイツらはちょっと勝手しすぎ。後でちゃんと話しとく。」
別に上下関係作るつもりはないんだけども…。
「上下関係とはちょっと違うけど、
彼らがどこに何しに行くかは
君も知っとかなきゃいけないし、
アイツらも君に言わなきゃだめだよ。」
…そうかもしれない。
ナターシャさんは
鋭い眼光でそこまで言い切ると
また良家の子女に戻って、
コーヒーを飲み始めた。

