「ボク、イルルのサカヅキの兄を知ってるから簡単に手を打っておくよ。」

ナターシャさんが聞き慣れない単語を発した。

サカヅキの兄?

「むむむ、ぽこぽんさんは王都出身じゃないのか。」

ナターシャさんは
そう言って
サカヅキの兄について説明し始めた。

「サカヅキのきょうだいは、酒で誓い合ったきょうだいで、血は繋がってないのだよ。」

なんかヤクザみたいなシステムだな。

「古い風習で、王都周辺に残ってる。」

もう王都に住んで5年くらい過ぎるが
そんなヤツはいないぞ…。
軽くショックだ…。

「ショックを受ける必要はないと思うけど。」

そんなもんですかナターシャさん。

「トシをとったら普通は感情が平たくなるからのぅ。」