ドMの魔族のボスを市民兵に引き渡した翌日。

町から堀士がスキップしながら出かけて行くのを
眺めながら

実はそこに
イルルが混ざっているのも
スルーして

俺とリーヴェは加工屋に来ていた。

メガネ店主は
…熟練にはほど遠いが…
正確な作業で鉱物を加工していく。

「今日明日にできるもんじゃねぇな。」

メガネ店主は汗を拭きながらそう言った。

「いつ頃できるんだ?」

リーヴェがメガネ店主にたずねた。

「あと3日くらいかね。」

「その後八百屋に修理兼整備に行くと?」

「あと1週間?あそこは八百屋と兼業だし。」

予想もしてないところで
足止めをくらってしまった。

「あのドM魔族め…。」

リーヴェが苛立った様子でつぶやくが
心の中は俺も同じだった。