「どうして、もっとしてくれんのや?!」

美形ににじりよられるのって
こんなに恐いのか?!

「こんなの相手に平和的解決なんて無理だ!」

イルルが魔族のボスに
やいばを向ける。

こんな狭いところで
刀振り回したら危ないから!

俺はアイアンクローをやめて
魔族のボスを地面に投げ捨てた。

「もっときつく縛ってほしいねん!」

今度はイルルに這い寄る魔族のボス。
イルルは魔族のボスの顔面を蹴り飛ばしている。
相当恐いようだ。

「オレ逃げていい?」

リーヴェが背中丸出しで
既に入口の近くに移動している。

「卑怯者!せっかくだから俺も逃げるぜ!」

イルルが脱兎のごとく逃げ出す。

「ぽこさん早く!」

何故かリーヴェに急かされ
俺も背中丸出しで出口から出た。