「イルルは正確には人間じゃないような…。」

リーヴェが突然、
トチ狂ったようなことを言い出した。

「あふぉか。どこから見ても人間だろうが。」

イルルはドヤ顔で胸を張って主張する。

「ツキヨさんが回復魔法を使えるだろう。」

あぁ、そうか。

「それが何なんだ?」

まだわからないのかイルル。

「純血の人間は魔法なんて使えねぇの。」

「俺のオカンが魔族だと?」

イルル、右手で刀の柄を握るのはやめなさい(滝汗)。

「ツキヨさんは聖族の混血じゃね?」

「聖族か。って、聖族!?」

声が大きい。

「イルル、ちょっと静かにしてね。見つかっちゃうからね。」

「そういうわけで、イルルが回復魔法を使えないのは甘えだな。」

なんでリーヴェは
神経を逆撫でするような言い方しかできないんだ!?